空漠 解説

皆様こんにちは、もずです

空漠のSelf-Coverを投稿したということで、ついでに解説もしちゃいます

ってことで早速

概要

https://youtu.be/3mrClmD3VOI

投稿日:2023.07.20(Re:2024.01.13)

歌唱:重音テトSV(原曲のみ)

BPM:174

Scale:F minor

私の現存する最古の歌モノなので処女作と言って差し支えないと思います()

解説

まずはモチーフからです

曲中で鐘の音が鳴っていたり(原曲は8回、Self-Coverは11回)、歌詞中にも出てくることから、「鐘の音」がテーマです

それと関連付けて、原曲はベースとシンセパッド以外すべて打楽器です

ピアノは「打」弦楽器なのでセーフです(?)

で、この曲は仏教の世界観を意識していまして

仏教において、世界は成立期(成劫)、存続期(住劫)、破壊期(壊劫)、空漠期(空劫)を繰り返すとされています

空漠期は、存続期の小の三災と破壊期の大の三災を経て世界が破滅し、その後一切が空無の状態のまま続く期間のことです

そしてこれが終わると再び成劫に入り、世界ができあがるんです

そのためこいつを1作目にしようという感じで作りました

全体的に音が少なめで、何とも言えない空虚感があるのもこのためです

そしてこれら四劫とは別に、三空というのもあります

我空(人空とも)、法空、倶空の3つです(倶空を除いて二空と呼ばれることも)

これらは自他を含む一切の実体的存在を三種の立場から否定し、一切皆空を説いたものです

中でも法空は、あらゆる存在は因縁によって生じ、それ自体に固定的実体があるのではないことという意味です

最近知って以来私の最推し漢字となっている𤀢もまさにこれですね

まあ要するに、世界が終わったから何もないね、でも考えてみたら元から何もなかったね、という曲です

あと一応空の曲でもあるわけですが、原曲の背景はずっと黒いままですよね

これは歌詞にあるように「見えなくなった」からです

で、これまた私の推しの渾沌っているじゃないですか

https://scrapbox.io/files/65a34c6e8f3d650023f27952.png

↑こいつなんですけども、マジでデザイン最高ですよね...じゃなくて人の顔にあるべき七つの穴が一つもないんですね

そのため2/7ではありますが、「見えなくなった」ことで「渾沌」に、「道」に近づいたとも言えるわけです

そして見えなく「なった」んですからね、昔は見えていたわけです

「目に焼き付いて離れない」のが青い空と赤い花だったってことですが、それに対して「あなたの面影」は消えていくどころか「忘れてしまった」、と

つまり、何も見えなくなったね、でも元々そんなに見ていたわけでもないね、という曲でもあるんですね

で、「世界」≒「見えているもの」じゃないですか

ということで上の2つは結局同じこと言ってるんですね

解説(Self-Cover)

ということでSelf-Cover版も

打楽器主体だった原曲から一転、シンセ多めなアレンジになっています

そしてボーカルが削除されています

そうです、「口」も失ったのでまた一つ渾沌に近づいたわけです

そして動画中ではいくつかQRコードが登場します

怪しいサイトには飛ばないはずですので、是非読み取ってみてください

https://scrapbox.io/files/65a359a9cd23d30022e0cc78.png

https://scrapbox.io/files/65a359b7791f120025526fb7.png

https://scrapbox.io/files/65a359c112e05600232dc9c9.png

https://scrapbox.io/files/65a359cab88d9e0023aef1e7.png

https://scrapbox.io/files/65a359d41491e3002397d0ca.png

https://scrapbox.io/files/65a359df9088b000242db8af.png

まあそういうわけです(?)

渾沌も饕餮も同じ四凶ですからね

で、サビの途中で突然割り込んでくるんですね

https://scrapbox.io/files/65a359e868a3da002444bd72.png

こいつが

元からこの2曲はBPMとスケールをそろえて作っていたものでして、丁度良い機会だったので合体させてみた次第です

おまけ

という感じでした

どうでしたか?

何と言いますか、いつもこんなどうでもいいことばかり考えてるような奴なんですね、私は

ではまた